検査・診断
いぼ痔の診断のためには、病歴の聴取、肛門の視触診が必要です。
出血などの症状は癌などの肛門疾患の可能性もあるため、肛門鏡(時には大腸カメラに)で直接肛門・直腸を観察する検査を行います。
内痔核には分類があり、第1度、第2度はまず保存療法(消炎鎮痛剤、注入軟膏等)で治療を行い、出血が多くなったり、第3度以上になると手術の適応となってきます。
参考:内痔核の分類
第1度:出血するが脱出しない
第2度:脱出するが自然に入る
第3度:指で押し戻すと入る
第4度:指で押し戻しても戻らない
治療
当クリニックでは可能な限り手術を避ける方法での治療を目指します。
まずは保存療法(生活習慣の改善、消炎鎮痛剤、注入軟膏など)で治療を行います。 いぼ痔の発症には、日頃の生活習慣も関与しています。便秘や下痢などがあると肛門に刺激が加わりやすくなるため、便の健康を保つことが大切です。 また、スマートフォンや新聞なども持ち込んでの排便は長時間いきんだり、同じ姿勢で座り続けたりすることになり、いぼ痔の発生につながります。またウォッシュレットの過度の使用は肛門への刺激となり、肛門疾患発症のきっかけになるとされています。これらの習慣を控えることでいぼ痔の発生予防に努めます。
しかしこのような保存療法で改善しないときは手術が必要となります。いぼ痔の手術はジオンなどの硬化療法と切除術の2つがあります。手術が必要と判断した場合は、専門病院などへ紹介させて頂きます。