当院では各種、皮膚科疾患も診察します。水虫は顕微鏡検査にてその場にて診断致します。いぼは液体窒素などで痛みなく切除致します。若い方のにきびにも対応します。
診察は問診や視診が基本になりますが、必要に応じて顕微鏡検査や血液検査、細菌培養検査、アレルギー検査、皮膚生検を行います。十分な診察のもと、患者様お一人おひとりに合った治療を行います。また専門医への紹介も迅速に対応させていただきます。

じんましん

じんましんはI型アレルギーの皮膚疾患の代表です。一時的に皮膚が敏感になり、赤くもり上がってかゆみを生じ出没をくり返します。数日以内で消える急性型と何ヶ月も続く慢性型があります。原因は食べ物や薬など外から体の中に入ってくるもの、物理的・機械的刺激、化学物質との接触、温度や日光によるものなど多岐に渡ります。一方で原因不明のじんましんも多く認められます。風邪、過労など本来健康な人でも体調がよくない時に生じることも多いようです。治療は原因に関わらず自分にあった内服薬を服用することでおおむね抑えられますので、症状が強い場合医療機関の受診をお勧めします。

かぶれ

かぶれとは湿疹のひとつで、アレルギー性のかぶれ(アレルギー性接触皮膚炎)と非アレルギー性のかぶれ(刺激性皮膚炎)とがあります。アレルギー性のかぶれはある特定のアレルギー物質に対して抗体を持っているヒトに起こりますが、アレルギー物質の原因不明な場合も多いのです。非アレルギー性のかぶれ】は酸やアルカリなどの化学物質、毒性のある植物や昆虫、肌質に合わない化粧品、太陽光線などが刺激因子になります。このような場合は効果の高い外用剤ないし内服薬を短期用いて早く治すことがトラブル解決のため得策です。よくある皮膚病などでもお気軽におこし下さい。

水虫、爪水虫

水虫はカビの一種である白癬菌でおこる病気です。水虫の足の皮に多くの菌が住んでいて、入浴後やプールからあがったときなど、湿っているときに足の皮がむけ、他の人に伝染ってしまいます。白癬菌はカビなので湿度の高い場所を好みます。最近はブーツを履く機会が多く、蒸れてしまうため、水虫に悩む女性が増えています。塗り薬は、・毎日最低1回 ・広めに塗布 ・最低3~6カ月間使用しましょう。
爪に白癬菌が感染すると、爪が白く濁って、分厚くボロボロになります。その白い粉が白癬菌をもっているので、爪水虫を治療しないと水虫は治りません。検査にて白癬菌を確認してから爪専用の塗り薬を半年から1年使用します。内服薬による治療の場合は定期採血で肝機能などの異常がないことを確認する必要があります。

にきび

にきびは専門用語では尋常性座瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれます。毛を包む毛包と呼ばれる袋の中でも脂腺性毛包という特殊な毛包におこる炎症です。ニキビは思春期から青春期に咲く皮膚の花ともいわれますが、25歳以上のアダルトニキビで悩む女性は増えています。軽症時は一般用医薬品や医薬部外品、化粧品のケアです。悪化した場合は瘢痕が残り、治療が困難になることから、医療機関での早期治療が大切です。抗炎症作用を有するアダパレン(商品名ディフェリン)と、外用および内服抗菌薬の併用療法などが用いられてきました。しかし海外では抗菌薬の長期使用による薬剤耐性P.acnesの出現が大きな問題となっており、耐性菌の懸念がない過酸化ベンゾイル含有製剤の使用が標準治療となっています。日本でも2015年より過酸化ベンゾイル(商品名ベピオゲル2.5%)が販売開始となり、デュアック配合ゲル(ベピオ+ダラシン)、エピデュオ(ベピオ+ディフェリン)なども使用可能となっております。当院ではこのような薬剤の使用も含め、にきびの治療を積極的に行っております。

イボ

いわゆるイボと呼ばれているのは尋常性疣贅のことをいいます。ヒト乳頭腫ウィルスの感染によるもので、特に手の甲、足背、指、膝などによくできます。 ステリハイドや液体窒素で治療します。いぼにはこれ以外にもミズイボ(伝染性軟属腫)や中年イボ(スキンタッグ)や高齢者イボ(老人性疣贅あるいは脂漏性角化症)を初めとする多くのものがあります。中には悪性腫瘍のこともありますので、診断には慎重を要します。当クリニックでは生検も可能ですので、一度ご相談下さい。

アトピー性皮膚炎

かゆみを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。当クリニックにてアレルゲンの検査も可能です。治療は適切な保湿とステロイド外用薬やプロトピック軟膏が有効となります。